解説

成長曲線の読み方

意味を担うのは1点ではなく、進む向きです。どの線かより、自分の線に沿って安定して 伸びているかのほうが大事です。傾向と言えるには、少なくとも 3 か月あけた2回の計測が要ります——それより近いと、 計測誤差が本当の成長を埋めてしまいます。

男の子の身長成長曲線横軸は年齢(歳)、縦軸は身長(cm)。5本の線は下から順に第3・15・50・85・97パーセンタイルで、範囲は 46.3 から 190.3 まで。6080100120140160180024681012141618年齢(歳)臥位→立位P3P15P50P85P97
横軸は年齢(歳)、縦軸は身長(cm)。5本の線は下から順に第3・15・50・85・97パーセンタイルで、範囲は 46.3 から 190.3 まで。

成長曲線にはふつう5本の参照線が印刷されています——第3・15・50・85・97パーセンタイル。 参照集団がどう散らばっているかを示すものです。あなたの子どもの計測は1点ずつの点で、 つないだものがその子自身の線になります。

まず向き、次に位置

健やかな成長はたいていこう見えます——点が印刷された線とだいたい平行に進む。 それが高い線に沿っていようと、低い線に沿っていようと同じです。ずっと第15を辿ってきた子も、 ずっと第85を辿ってきた子も、どちらも順調に育っています。

逆に、第75にいた子が半年で第25まで滑り落ちたなら、第25が十分に正常域の内側であっても、 もう一度測る値打ちがあります。変化のほうが位置より多くを語ります。

頻繁に測るとかえって読みにくくなる

就学前の子どもは年に 57 cm 伸びます。 月にすると約 0.5 cm です。一方で1回の身長計測は——靴を履いているかいないか、 まっすぐ立っているかいないか、朝か夕方か——まるまる 1 cm ずれることがあります。

つまり毎月測ると、見えるものの大半は成長ではなく雑音です。3〜6か月に一度のほうが、 手間も少なく、読みやすくもあります。

読み違えやすい3か所

2歳で線に段差が出ます。WHO の基準は2歳で、寝かせて測る身長から 立って測る身長に切り替わり、同じ子どもでも立って測ると約 0.7 cm 低く出ます。2歳の誕生日をまたいだ小さな パーセンタイルの動きは、測り方が変わっただけかもしれません。

早産の子には修正月齢が要ります。実際の月齢で引くと、まったく順調に 育っている子が小さいと読まれます。修正はふつう 2 歳まで続けます。

z 値は同じ情報です。パーセンタイルの代わりに z 値(標準偏差)を 印刷している図もあります。第50パーセンタイルが z = 0、第3が約 z = −1.88。 どちらが多くを語るということはありません。

成長曲線は傾向を見るための道具であって、子どもを裁くための物差しではありません。 線のどこかが気になるなら、続けて測った記録を持って小児科医に相談してください。 医師が見たいのはその線であって、ある日の数字ではありません。

自分の子どもの数で試す

どの基準で見るか
性別

この数項目を入れると、ここに位置が出ます

計算はすべてブラウザ内で行われます。入力した内容がサーバーへ送られることも、保存されることもありません。

よくある質問

成長曲線では実際に何を見ればいいですか
進む向きです。どの線の上にいるかより、その子が自分の線に沿って伸び続けているかのほうが大事です。1点だけでは、ほとんど何もわかりません。
どのくらいの間隔で測ればいいですか
3〜6か月に一度で十分です。それより頻繁に測ると、計測誤差が本当の成長を埋めてしまいます。就学前の子どもは年に 5〜7 cm、月にすると約 0.5 cm しか伸びませんが、1回の身長計測は 1 cm ずれることが珍しくありません。
成長曲線の線は何を表していますか
ふつうは5本のパーセンタイル曲線——第3・15・50・85・97です。母子健康手帳の帯も同じ考え方で、参照集団がどう散らばっているかを示しています。合格ラインでも警報線でもありません。