解説
線をまたぐとはどういうことで、いつ気にするか
線をまたぐとは、成長の線が印刷された参照線を横切ったということです(WHO は第 3・15・50・85・97 を印刷しています)。2 歳前の落ち着きと思春期の急伸はどちらも線をまたぎ、 どちらもたいてい正常です。主要な線を 2 本、下向きに越えたまま続くときだけ、続けて測った記録を持って医師に相談してください。
参照線はふつう第3・15・50・85・97パーセンタイル——母子健康手帳の発育曲線に印刷されている 帯も、同じものを別の見せ方にしたものです。第50を辿っていた点が数か月後に第15の近くに あれば、線をまたいだことになります。
またぐのが当たり前の2つの時期
2歳前。出生時の体格は子宮内の環境と母親の体格に大きく左右されます。 生まれたあと、子どもは自分の遺伝子が定めた道筋にだんだん落ち着いていきます。 背の高い両親から小さく生まれた子は線が上がっていきますし、その逆も起きます。 この落ち着きはふつう2歳までに終わり、その途中で上下することはよくあります。
思春期のころ。思春期が始まる年齢は子どもによって何年も違います。 早く始まった子はぐっと伸びてから緩み、遅い子はいったん離されてからあとで追いつきます。 同じ年齢どうしを並べた参照線が説明できることが、この時期は他のどの時期より少なくなります。
医師に相談する値打ちがあるとき
大事な条件は積み重なります。向きが下向きで続いていること。 動いた幅が主要な線を2本越えていること。そして測り直して確かめてあること——計測誤差ではないと。
1回の計測誤差で線を2本またぐほど動くことはありません。ですから、そう見えたときは 間をあけてもう一度測ってください。それでも変わらなければ、続けて測った記録を持って 小児科医に相談を。医師が見たいのは線の形であって、ある日の数字ではありません。
伸びる速さも、それ自体が手がかりになります。就学前から思春期までのあいだで、 続けて2回、年に 5 cm に届かないときは、 たいてい詳しく見る理由になります。
本物ではない2つの「またぎ」
2歳での測り方の変更。WHO の基準は2歳で、寝かせて測る身長から立って測る 身長に切り替わり、同じ子どもでも立って測ると約 0.7 cm 低く出ます。その時点をまたいだパーセンタイルの動きには、測り方が変わったぶんが 含まれています。子どもが変わったのではありません。
修正月齢を使わずに読んだ早産の子。実際の月齢で引くと、はじめから 間違った位置に置かれます。そのあとに見える「追いつき」は線をまたいでいるように見えますが、 最初の置き違いが直っているだけです。
身も蓋もない言い方をすれば、線をまたいだうちの大多数は何でもないと分かります。 このページは、どれを気にしなくていいかを言うためにあります。 心配の種をもうひとつ増やすためではありません。
自分の子どもの数で試す
計算はすべてブラウザ内で行われます。入力した内容がサーバーへ送られることも、保存されることもありません。
よくある質問
- 身長のパーセンタイルが下がりました。気にすべきですか
- 年齢と、動いた幅と、続いている長さによります。2歳前は上下すること自体がよくあります——出生時の体格から、その子自身の遺伝的な道筋に落ち着いていく途中だからです。思春期の始まる時期も子どもによって何年も違い、一時的な動きを生みます。相談する値打ちがあるのは、主要な線を2本、下向きに越えたまま続いている場合です。続けて測った記録を持っていってください。
- 「主要な線を2本またぐ」とは具体的にどれくらいですか
- 主要な線はふつう第3・15・50・85・97パーセンタイルです。第85から第25へ動くと、第85と第50のあいだの帯を越え、さらに第50と第25のあいだも越える——2本です。1回の計測誤差でこれだけ動くことはないので、確かめるためにもう一度測る値打ちがあります。
- 2歳前に大きく動くのは正常ですか
- たいていは正常です。出生時の体格は子宮内の環境と母親の体格に大きく左右されます。生まれたあと、子どもは自分の遺伝子が定めた道筋にだんだん落ち着いていき、それは2歳ごろに終わります。その途中でパーセンタイルを上下することはよくあります。